西チベット旅行記<グゲ遺跡編>
2007.08.27 Monday
西チベットを周り、8月24日にようやくラサへ到着しました。
この2週間、移動が大変だったけれど良い経験がたくさんできて楽しかった。ガイド本を持たない私達に親切にいろいろ教えてくれた、ユカさん、ヒロさん、ザビエル、ケビン、さっちゃん(再び登場)、シラハマさん、ハッサン、ナカヤマさんに感謝です!!!
まずはグゲ編。
8月10日にアリを出発して、ツァンダの町へ向かいました。
私達はラッキーな事にイエチョンで知り合ったフランス人のザビエルと宿も一緒になり、彼が見つけたランクルチャーターでの移動に便乗させてもらいました。彼は中国語を勉強しに来ている留学生で中国語がペラペラ。彼の交渉でアリ→ツァンダ間の移動(900元/5人)と、ツァンダからグゲ遺跡までの移動(300元/5人)が可能に。しかもグゲ遺跡では日没まで見たいと話をしてくれて、帰りの待ち合わせ時間はpm10:00頃までOKな事に!!
メンバーは中国人の女性と、ザビエル、アメリカ人のケビンと私達の5人。このケビンも中国へは旅行で来ているものの、中国語を独学で勉強しているらしい。しっかり中国人と会話していたよ。私達3ヶ月も中国にいるのに、いまだに「トイレどこですか?」レベル・・・。うーん、ちょっと恥ずかしい。
一緒に移動していた中国人女性との会話はザビエルに通訳してもらって、不思議なシチュエーションでした。
アリ→ツァンダ間は公共バスも出ているけれど、ナムルの町の手前からメイン道路を外れ、急な坂道を登ったり、川の中を走ったりと急に道が悪くなるのでバスも故障しやすいらしい。実際に出会った旅行者が移動の途中でバスが故障し、アリに引き返す羽目になったりしていた。
その点、ランクル様!!さすがです!!
ランクルジープはスピードは速いし、私達は天井に頭をぶつけながら、ガンガン山道を登って行った。でも楽しい。
ただチベタンドライバーの掛ける音楽が、ずーっとループしてて、しかもその音楽は気が狂いそうなチベタン音楽でちょっとしんどかったぁ・・・。
ようやく6時間後にツァンダの町に着く辺りから、一面は土林に囲まれ始め、その様子はグランドキャニオンにも少し似ていた。
すごい景色だったんだけれど・・・。贅沢かもしれないんだけど、ここの所少しチベットの風景や壮大な景色というものに慣れてしまって、自然に対する感動が鈍くなっていた気がする。
それよりもまだ着かないのかなぁとか、トイレ行きたいとか、暑いよ〜とか、へんな欲求ばかり。日本から直接行っていたら、もう感動の嵐だったんだろうな。
非日常が日常になる長期旅行も良し悪しなのかもしれない。
それともこういう風に思うのは私だけなのかな?どうなんだろう。
ツァンダの町はメインストリート1つ。中国人は観光客ばかりで、住んでいる人達はほとんどチベタン。グゲ遺跡はますます注目されていて、観光客も増えているせいか、新しい建物を建設していたり、人々の生活も他の場所に比べて豊かだったように見えた。
服装も現代風だし、サッカーのユニフォーム着てるチベタンもいたしね。
ツァンダに着いた翌日、早速私達はグゲ遺跡に向かった。遺跡から少し離れたところで車の通行料が必要とチベタンに言われるが、7月に来た人は車1台につき30元だったにも関わらず、私達の時は1人30元だって!!!思わず耳を疑ったが「はぁ〜???」の一言。
この通行料だって、村の娘達が集まって徴収してるもので正規のものか分からないのに!!!私達は怒って歩く事に決定。そこからグゲ遺跡までは30分以上歩いたけれど、だんだんと見えてくるグゲ遺跡が言葉が出ないくらい素敵だった。
こんな所にこんな遺跡があるなんて!!!!
空は青いし、本当ラピュタの世界。
思わず「地球はまーわーるー」って口ずさんじゃう。
旅行中出会った人にグゲ遺跡が良いと聞いて興味が沸いたけれど、期待以上だった。高山病になりながらも、苦労しながらも来た甲斐があった。中国に来るまで、この遺跡の存在自体知らなかったけれど、西チベットに来れて良かったと思った瞬間だった。
それと久しぶりに感動できるものに出会った事にちょっと嬉しくもあった。
グゲ遺跡やその周辺は、もろく崩れやすく、でも上部まで上る事ができ、私達は探検隊のようにウキウキ、ワクワクしながらあちこちを見て回った。鍵が掛かっている扉の隙間に手を突っ込んで写真を撮ったり、入れないゴンパの窓に上って覗き込んだり、ケビンなんてあらゆる洞窟の穴を見つけては入り、自前の杖でガツガツ地面を採掘していた。何も無かったけれどね。
風の音しか聞こえないくらい静かな頂上で「ここが15世紀に栄えたグゲ王国の廃墟かぁ・・・」と改めて思いながら、ゆっくりボーッとできる時間がすごく贅沢で、中国やチベットでの旅行をしている事も忘れてしまえる不思議な時間があった。
あ、カシュガルでのスリにあった事も忘れてたな。
けんぽこも頂上で、なぜか裁縫してたし。すっかり忘れてたんでしょう。
また、いつかここに来たいな。
いつ来るだろう、もう来ないのかな。
来ても観光地化されて様子が変わってるのかな。
最後にもう一度グゲ遺跡を見ておこう。
と、何度も何度もグゲ遺跡を振り返りながら、帰路に着くのでした。

ランクルジープを停めて一面の土林を撮影中。

これがグゲ遺跡!!遺跡の中にある建物(ラカン)には仏教壁画が!!

あらゆる部屋らしきモノが廃墟として見事に残ってた。
〜コイタビ。ホームページ〜
コイタビ。 世界一周 ☆ 恋の旅!
この2週間、移動が大変だったけれど良い経験がたくさんできて楽しかった。ガイド本を持たない私達に親切にいろいろ教えてくれた、ユカさん、ヒロさん、ザビエル、ケビン、さっちゃん(再び登場)、シラハマさん、ハッサン、ナカヤマさんに感謝です!!!
まずはグゲ編。
8月10日にアリを出発して、ツァンダの町へ向かいました。
私達はラッキーな事にイエチョンで知り合ったフランス人のザビエルと宿も一緒になり、彼が見つけたランクルチャーターでの移動に便乗させてもらいました。彼は中国語を勉強しに来ている留学生で中国語がペラペラ。彼の交渉でアリ→ツァンダ間の移動(900元/5人)と、ツァンダからグゲ遺跡までの移動(300元/5人)が可能に。しかもグゲ遺跡では日没まで見たいと話をしてくれて、帰りの待ち合わせ時間はpm10:00頃までOKな事に!!
メンバーは中国人の女性と、ザビエル、アメリカ人のケビンと私達の5人。このケビンも中国へは旅行で来ているものの、中国語を独学で勉強しているらしい。しっかり中国人と会話していたよ。私達3ヶ月も中国にいるのに、いまだに「トイレどこですか?」レベル・・・。うーん、ちょっと恥ずかしい。
一緒に移動していた中国人女性との会話はザビエルに通訳してもらって、不思議なシチュエーションでした。
アリ→ツァンダ間は公共バスも出ているけれど、ナムルの町の手前からメイン道路を外れ、急な坂道を登ったり、川の中を走ったりと急に道が悪くなるのでバスも故障しやすいらしい。実際に出会った旅行者が移動の途中でバスが故障し、アリに引き返す羽目になったりしていた。
その点、ランクル様!!さすがです!!
ランクルジープはスピードは速いし、私達は天井に頭をぶつけながら、ガンガン山道を登って行った。でも楽しい。
ただチベタンドライバーの掛ける音楽が、ずーっとループしてて、しかもその音楽は気が狂いそうなチベタン音楽でちょっとしんどかったぁ・・・。
ようやく6時間後にツァンダの町に着く辺りから、一面は土林に囲まれ始め、その様子はグランドキャニオンにも少し似ていた。
すごい景色だったんだけれど・・・。贅沢かもしれないんだけど、ここの所少しチベットの風景や壮大な景色というものに慣れてしまって、自然に対する感動が鈍くなっていた気がする。
それよりもまだ着かないのかなぁとか、トイレ行きたいとか、暑いよ〜とか、へんな欲求ばかり。日本から直接行っていたら、もう感動の嵐だったんだろうな。
非日常が日常になる長期旅行も良し悪しなのかもしれない。
それともこういう風に思うのは私だけなのかな?どうなんだろう。
ツァンダの町はメインストリート1つ。中国人は観光客ばかりで、住んでいる人達はほとんどチベタン。グゲ遺跡はますます注目されていて、観光客も増えているせいか、新しい建物を建設していたり、人々の生活も他の場所に比べて豊かだったように見えた。
服装も現代風だし、サッカーのユニフォーム着てるチベタンもいたしね。
ツァンダに着いた翌日、早速私達はグゲ遺跡に向かった。遺跡から少し離れたところで車の通行料が必要とチベタンに言われるが、7月に来た人は車1台につき30元だったにも関わらず、私達の時は1人30元だって!!!思わず耳を疑ったが「はぁ〜???」の一言。
この通行料だって、村の娘達が集まって徴収してるもので正規のものか分からないのに!!!私達は怒って歩く事に決定。そこからグゲ遺跡までは30分以上歩いたけれど、だんだんと見えてくるグゲ遺跡が言葉が出ないくらい素敵だった。
こんな所にこんな遺跡があるなんて!!!!
空は青いし、本当ラピュタの世界。
思わず「地球はまーわーるー」って口ずさんじゃう。
旅行中出会った人にグゲ遺跡が良いと聞いて興味が沸いたけれど、期待以上だった。高山病になりながらも、苦労しながらも来た甲斐があった。中国に来るまで、この遺跡の存在自体知らなかったけれど、西チベットに来れて良かったと思った瞬間だった。
それと久しぶりに感動できるものに出会った事にちょっと嬉しくもあった。
グゲ遺跡やその周辺は、もろく崩れやすく、でも上部まで上る事ができ、私達は探検隊のようにウキウキ、ワクワクしながらあちこちを見て回った。鍵が掛かっている扉の隙間に手を突っ込んで写真を撮ったり、入れないゴンパの窓に上って覗き込んだり、ケビンなんてあらゆる洞窟の穴を見つけては入り、自前の杖でガツガツ地面を採掘していた。何も無かったけれどね。
風の音しか聞こえないくらい静かな頂上で「ここが15世紀に栄えたグゲ王国の廃墟かぁ・・・」と改めて思いながら、ゆっくりボーッとできる時間がすごく贅沢で、中国やチベットでの旅行をしている事も忘れてしまえる不思議な時間があった。
あ、カシュガルでのスリにあった事も忘れてたな。
けんぽこも頂上で、なぜか裁縫してたし。すっかり忘れてたんでしょう。
また、いつかここに来たいな。
いつ来るだろう、もう来ないのかな。
来ても観光地化されて様子が変わってるのかな。
最後にもう一度グゲ遺跡を見ておこう。
と、何度も何度もグゲ遺跡を振り返りながら、帰路に着くのでした。

ランクルジープを停めて一面の土林を撮影中。

これがグゲ遺跡!!遺跡の中にある建物(ラカン)には仏教壁画が!!

あらゆる部屋らしきモノが廃墟として見事に残ってた。
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